リンパ浮腫は、手や足にむくみが生じる病気ですが、単なる「むくみ」とは異なり、リンパの流れの障害が原因で起こります。
そのため、見た目だけではリンパ浮腫かどうかを正確に判断することはできません。
【なぜ確定診断が必要なのか?】
①正しい診断が治療の第一歩
リンパ浮腫と似た症状を示す病気(静脈うっ滞、脂肪組織の病気、心臓や腎臓のむくみ など)もあります。確定診断によって、他の病気と区別することができます。
②治療方針を正しく選べる
リンパシンチグラフィ検査を行うことで、リンパの流れがどこで滞っているのかを客観的に把握できます。これにより、保存療法で経過をみるのか、LVA手術を検討するのかといった適切な治療方針が立てられます。
③将来を見据えた予測が可能
検査結果から、将来的にリンパ浮腫が悪化するリスクを予測できるため、早い段階でのケアや治療計画が立てやすくなります。
当院では、リンパ浮腫の確定診断において ゴールドスタンダードであるリンパシンチグラフィ検査 を実施しています。
さらに、ICGリンパ管蛍光造影検査やリンパ管エコーを組み合わせることで、より詳細にリンパの状態を評価し、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療を提案しています。
「正しい診断なくして、適切な治療は始まりません。」
確定診断は、安心して治療を進めるための最も大切な第一歩なのです。
【説明用動画のご案内】
当院では、リンパ浮腫の理解を深めていただくために、わかりやすい 説明用動画を作成しています。
この動画では、
①リンパ浮腫の基本的な仕組み
②保存療法やリンパ管静脈吻合術(LVA手術)の考え方
③検査(リンパシンチグラフィ・ICGリンパ管蛍光造影・リンパ管エコー)の役割
④日常生活での注意点やセルフケアのポイント
について、医師である私(三原)が、患者さんやご家族にもわかりやすく解説しています。
文章だけでは伝わりにくい内容も、動画でご覧いただくことで、より安心して治療に取り組んでいただけると思います。ぜひご視聴ください。
診察前に見ていただけると診療がスムーズになります
リンパ浮腫の治療は、決して一人で抱え込む必要はありません。
むくみクリニックでは、医師・セラピストがチームとなり、患者さん一人ひとりに合った方法で、安心して治療を続けられるようサポートしています。
検査や治療に不安を感じることもあるかと思いますが、正確な診断と適切な治療を積み重ねることで、日常生活の快適さを取り戻すことができます。
「リンパ浮腫と上手につきあいながら、自分らしい生活を続けていく」――そのためのお手伝いを、私たちは全力で行います。
どうぞ安心してご相談ください。
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