当院「むくみクリニック」では、外来診療に加えて、リンパ浮腫に対する日帰り手術も行っております。
手術は1日につき1件または2件に限定し、ひとりひとりの患者さんにじっくりと向き合う体制を整えています。
私たちが何よりも大切にしているのは、「患者さんの心が安心できる環境」です。
手術当日は、待合室から手術室、そしてリカバリールームまで、すべての空間を“あなたのためだけ”にご用意いたします。
他の患者さんやご家族と顔を合わせることのないよう、プライバシーへの最大限の配慮を行っております。
まるで「自分専用の診療所」のような安心感の中で、緊張する手術当日も、少しでもリラックスしてお過ごしいただけるよう、
医師・看護師・セラピスト・受付スタッフ全員が心を込めてお迎えいたします。
一人でがんばらなくて大丈夫です。
私たちが、あなたの不安に寄り添いながら、最善の医療とホスピタリティをご提供します。
どうか、安心してお越しください。
そして、リンパ浮腫という壁を一緒に乗り越えていきましょう。
※本院のLVA手術は、通常の保険診療によるお支払いのみとなります。
※当院は生活保護法指定医療機関ではありません。
新規患者様向けもホームページも開設致しました。詳細はこちら
むくみクリニックは、リンパ浮腫患者さんのための専門医療機関です。
保存療法や、日帰りLVA手術を組み合わせて、1人1人の患者さんに合わせたオーダーメイドの診療を提供しています。蜂窩織炎に悩む患者さん、がん治療後のリンパ浮腫を予防したい患者さん、更なる症状改善を希望される患者さんに受診頂いております。
オンライン診療も本格導入しておりますので、遠方の患者さんも安心して受診頂ければと思います。
医師3名(女性医師2名)に加えて、リンパセラピスト、リハビリテーションの専門家である女性理学療法士、手術室専属看護師、専属カウンセラー、公認心理師(連携施設/市ヶ谷カウンセリングセンター)、受付スタッフ全員で、患者さんの悩みを解決します。
むくみクリニック(旧;モミの木診療所)は、とても小さな診療所ですが、論文発表や学会発表などの豊富な医学的エビデンスを有し、年間のLVA(リンパ管静脈吻合)手術件数400件(肢)超の手術経験を持つ医師、最新の医療機器を揃えております。
スタッフ間での最新のリンパ浮腫治療に関する勉強会も定期実施しています。
また、患者さんのかかり付け医療機関とも連携を図り、安全で安心な手術ができるように
なっています。
患者さんやご家族のご要望があれば、日帰り手術の様子などを付き添いの方も手術室の中で、一緒に見学していただけるシステムになっています。
※患者さんの不安を少しでもやわらげるよう、看護師は心配りいたします。
ご家族の皆様や付き添いの方にもリンパ浮腫をより一層身近に感じていただけるように、日帰り手術の術前説明や見学など、どうぞご遠慮なく一緒にお越しください。
当院「むくみクリニック」では、リンパ浮腫の専門クリニックとして、患者さんお一人おひとりの状態に合わせて、保存療法やリンパ管静脈吻合術(LVA)を組み合わせたオーダーメイドの治療を行っています。リンパ浮腫は、がんの治療後に生じることのある合併症です。医学的には身体の病気ですが、国際的な研究では、この病気が患者さんの心にも大きな影響を与えることが分かっています。
「もう普通の生活には戻れないのではないか」
「誰にもこのつらさを理解してもらえない」
──そんな思いから、気分が沈みがちになってしまう方も少なくありません。
だからこそ、私たちは「身体だけでなく、心も元気にする治療」を大切にしています。
リンパ浮腫の症状が改善することで、「旅行に行けるようになった」「外食が楽しくなった」「推しのライブにも思いきり参加できた」──そうした喜びの声を、これまでたくさんの患者さんからいただいてきました。
当院では、公認心理師からの指導を受けた医師・スタッフ・セラピストがチーム一丸となって、身体だけでなく心のケアも意識した診療を行っています。
「ちょっとした不安や悩みも話しやすい」
「治療だけでなく、気持ちにも寄り添ってくれる」
そんなクリニックでありたいと、日々努力しています。
必要に応じて、市ヶ谷カウンセリングセンターや信頼できるメンタルクリニック、心療内科とも連携し、専門的なサポートをご案内することも可能です。最初は受診に不安を感じていた方も、心が軽くなったと実感されることが多く、前向きな日々を取り戻していらっしゃいます。
がん治療を乗り越えた皆さまが、再び自分らしく、健やかに人生を楽しんでいただけるよう、私たちは全力でサポートします。
リンパ浮腫のことで不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
私たちは、あなたの「これからの生活」を応援しています。
当院では、患者さんに適切な圧迫療法を行うため、圧迫圧を精密に測定する「pico-press (ピコプレス)」、皮下の浮腫の状態やリンパ管の状態を評価するためのリンパ管エコー検査(超音波検査)を積極的に行っております。セラピスト外来の詳細は【こちら】。
尚、患者さんには「100才まで元気に、楽しく」歩いて頂けるよう、体重コントロールと、万歩計を用いた歩行指導を行っております。1日平均7000-10000歩を歩いていると、100才まで元気に歩けることが証明されております。
むくみクリニック(旧;モミの木診療所)は、JR代々木駅より徒歩0分、新宿駅より2分、JR東京総合病院より徒歩5分のリンパ浮腫の専門医療機関です。1階がローソン、2階が星野珈琲店のあるビルの3階となります。
LVA(リンパ管静脈吻合術)手術を年間400肢以上執刀している、三原誠医師が手術を担当致します。手術前にICGリンパ管蛍光造影検査、エコー検査を実施することで、より確実で、かつ安全性の高い手術を実施することが可能となりました。(日帰り手術となりますが、入院手術と比較して安全性、治療効果は同じです。2018年11月より診療を開始しましたが、術後の異常出血や、永続する神経障害等の合併症は生じておりません。)
JR東京総合病院リンパ外科との連携を強化しており、入院治療は、JR東京総合病院(主治医;原尚子医師)、外来治療はむくみクリニックにて実施しております。蜂窩織炎などで緊急対応が必要な場合は、JR東京総合病院皮膚科との連携にて治療を行っております(蜂窩織炎の緊急対応の詳細はこちら)。
当診療所では、Made in Japan の医療器具(手術用顕微鏡、手術用器具、手術針、画像装置、超音波装置)を用いて、LVA手術を実施しております。
2006年には手術用顕微鏡・手術針がものづくり大賞(経済産業省主催)にて内閣大臣賞を受賞しております。これらの医療器具は、日本の卓越した技術を持つ職人が心を込めて作っており、私たち外科医は、彼らが託してくれた「職人魂」を引き継ぎ、高いレベルの手術を実施するよう心がけています。
新クリニックのスタッフです。 皆一生懸命に、リンパ浮腫患者さんをサポートしています。
日帰りLVA手術も、保存療法も実施します。患者さんを笑顔にすることが、私どもの使命です!
常勤医師1名、非常勤女性医師2名(形成外科・血管外科)、看護師3名、あん摩マッサージ師2名、カウンセラー1名、受付スタッフ2名
院内写真はこちら。
2009年の第3回ものづくり日本大賞において三鷹光器の世界最高倍率の手術用顕微鏡(当時50倍)は「内閣総理大臣賞」を受賞しました。
その後、三鷹光器と私どもの共同研究で世界最高倍率100倍の手術用顕微鏡(MM100)を2011年に制作し、それから更に進化した手術用顕微鏡を今回、モミの木診療所にも導入しています。
診療所には、より進歩した手術用顕微鏡が導入されています。
ご本人やご家族がリアルタイムで手術を観察して頂くため、大型モニターも設置しております。このような三鷹光器製の高倍率顕微鏡を、クリニックへ設置したのは初めてとのことです。
2022年5月15日 CANON社最新式の超高周波エコーを導入しました。この装置導入により、これまで不可能とされた、0.2mm程度のリンパ管や静脈の同定を「術前に」実施することができます。より「確実な」検査が可能となります。
※本装置は、CANON社の最新技術を惜しみなく投入された1億5千万円を越える値段の装置となります。
左下図は、従来使用していた日立社製エコーで、右下図はCANON社製エコーです。CANON社製エコーの方がより詳細にリンパ管(0.2-0.5mm程度)の位置や状態を評価することができています。より「安全で」、「確実に」手術が実施可能となります。本装置のLVA手術での有効性に関して、世界で初めて私どもが論文報告しております(PRS Global open 2021 march)。 ※黄色矢印がリンパ管、青色矢印が静脈。
モミの木診療所では「2010年のGood Design Arward」 を受賞した手術用器具を導入しております。
これは、株式会社EMIファクトリーと、私ども(東京大学形成外科/光嶋勲名誉教授)との共同研究にて開発した手術器具です。
現在は更なる改良が加わり、より使い易い道具に進歩しております。美しく、高精度な手術器具をぜひご覧下さい。
受賞対象名 | 世界細先端のチタン製手術機器 [togari-MiharaM5] |
事業主体名 | 株式会社EMIファクトリー |
受賞企業 |
東京大学医学部 形成外科・美容外科 (東京都) /
東京大学医学部 (東京都) |
受賞番号 | 10D01004 |
受賞概要 |
2010年度グッドデザイン賞受賞概要 受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。 |
概要 | 超微小針糸の開発は、直径0.5mm以下の微細血管を吻合する超微小血管外科「Super-Microsurgery」を可能にしつつある。この技術は日本が誇る世界最先端の手術テクニックである。これに伴い、超微小針糸を的確に操作するため周辺機器の充実は必要不可欠である。しかし、超微小針糸の開発は、直径0.5mm以下の微細血管を吻合する超微小血管外科(Super-Microsurgery)を可能にしつつある。これに伴い、超微小針糸を的確に操作するため周辺機器の充実は必要不可欠である。株式会社EMIファクトリーは、持針器の材質にチタンを使用することで、軽く、磁性を帯びず、加工が容易な持針器を開発した。 |
診療所では、世界最小の手術針を使用して正確な手術を実施致します。私たち外科医は、この手術針を製作する方々に感謝を感じながら手術を行っております。
最新の PDE-Neo (浜松ホトニクス)を使用して、詳細な術前検査を実施しています。本装置の導入によりリンパ管をリアルタイムで観察することができました。
私どもの診療チームは、集合リンパ管の硬化所見を超音波装置(Noblus/日立アロカ)にて無侵襲に観察することに成功しました(Mihara et al. JPRAS 2018)。本技術の導入にて、手術前に吻合する血管(静脈)・リンパ管を同定することが可能となりました。